アルコールについて

 はるか昔から世界中で親しまれているお酒とは、アルコール分を1%以上含み、飲むと酔う飲料の事を言います。適度な飲酒は「百薬の長」といわれ、様々な効用がありますが、適量を超えた飲酒は多くの弊害をもたらすことになります。
お酒の効用には下記のようなことがあります。(適量を守り適切に飲酒した場合)
・胃の働きを刺激して食欲が増進する
・血管を拡張させて血行がよくなる
・ストレスが緩和される
・緊張がほぐれてコミュニケーションが円滑になる
・体に良い(動脈硬化を防ぐ効果がある)
「酔う」とは、血液中のアルコールによって脳が麻痺することです。その程度はアルコールの濃度によって決まります。酔いの状態は6段階に分けられていますが、楽しく飲めるのは「ほろ酔い期(アルコール血中濃度0.1%程度)」までです。「酔い」の進み方は個人差がありますので自分にとっての酔いの状態を知っておくことが大切です。
アルコール血中濃度(%)=[飲酒量(ml)×アルコール度数(%)]÷[833×体重(kg)]


アルコール血中濃度と酔いの状態(体重60kgの大人が目安)

アルコール
血中濃度(%)
酒量(ml) 酔いの状態
ビール5% 日本酒15% 焼酎25%
爽快期
(0.02~0.04)
~500 ~180 ~100 さわやかな気分・皮膚が赤くなる・陽気になる
ほろ酔い期
(0.05~0.1)
500~1000 180~360 100~200 脈拍数が速くなる・理性が薄れる・体温が上がる
酩酎初期
(0.11~0.15)
1500 540 300 気が大きくなる・大声を出す・怒りっぽくなる・ふらつく
酩酎期
(0.16~0.30)
2000~3000 720~1080 400~600 千鳥足になる・何度も同じことを言う・呼吸が速くなる・嘔気や嘔吐
泥酔期
(0.31~0.40)
3500~5000 1260~1800 700~1000 立てない・意識混濁・言語が支離滅裂
昏睡期
(0.41~0.50)
5000~ 1800~ 1000~ 動かしても起きない・糞尿失禁・呼吸麻痺・死亡

アルコールが分解される仕組み

「酔う」状態に影響を与えているのはアルコール(エタノール)です。アルコールは血液に溶け込んで肝臓に運ばれて処理されます。酔いからさめるのにかかる時間はアルコール処理能力に個人差があるため一概には言えません。おおよそ体重60~70kgの人では1時間に5~9g処理ができますから、350mlのビール1本に含まれるアルコールが分解されるのに約2~3時間かかることになります。

飲む→20%は胃から、その他の大部分は小腸から吸収されて血液中に→肝臓へ→ADH(アルコール脱水素酵素)によってアルコールの90%がアセトアルデヒドに代謝される(10%は代謝されずに汗や尿、呼気として体外へ)→ALDH2(アルデヒド脱水素酵素2型)によって酢酸へ→全身を巡りながら水と炭酸ガスに分解されて体外へ排出される。肝臓で分解しきれなかったアルコールは全身を巡り再度肝臓へ

体へ負担がかからないような適正飲酒のすすめ

・適量には個人差があり、同じ人でもその日の状態で酔い具合が異なります。一般的に言われている適量は純アルコール量が約20~40gです。

酒類別の1単位(1単位とは純アルコールに換算して約20~25gのお酒)

ビール(アルコール度数5度)・・・中びん1本(500ml)
日本酒(15度)・・・1合(180ml)
焼酎(25度)・・・0.6合(110ml)
ウィスキー(43度)・・・ダブル1杯(60ml)
ワイン(14度)・・・1/4本(約180ml)
缶チューハイ(5度)・・・1.5缶(約520ml)
                              (社団法人アルコール健康医学協会)

・週に2日は休肝日を
毎日飲むことは肝臓に負担をかけます。週に2日は休肝日を設けて肝臓を休めましょう。
・睡眠薬にはなりません
寝酒はむしろ眠りが浅くなって夜中に目を覚ましたり、翌朝早くに目がさめてしまうなど睡眠の質が落ちることがわかっています。

厚生労働省が推進する「健康日本21」では、節度ある適度な飲酒は1日の純アルコールが約20g程度とし、つぎのようなことに留意する必要があるとしています。
・女性は男性よりも少ない量が適当である
・少量の飲酒で顔面紅潮を来たす等、アルコール代謝能力の低い者では通常の代謝能を有する人よりも少ない量が適当である。
・65歳以上の高齢者においてはより少量の飲酒が適当である
・アルコール依存症者においては適切な支援のもとに完全断酒が必要である。
・飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではない。

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