newへるす No.34
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12作用はほとんどありません。副腎皮質ステロイド薬単独でなく気管支拡張効果・気道過敏改善効果を持つ長時間作用型交感神経ベータ刺激薬や抗コリン薬がステロイド薬と混合されている製品もあり、過去に内服治療で副作用が出た方も症状のコントロールがしやすくなってきました。 前に述べたさまざまな増悪因子は、現代の環境で暮らす人には暴露を避けられないものが多く、適切に治療、管理しないと強い呼吸困難を来す病気ですから、該当する症状の方は決して放置しないで呼吸器科にご相談ください。運動では、冬場のマラソンなど冷たく乾燥した空気を過剰に吸い込むような状況で増悪します。⑦治療は吸入療法が主体です 前に述べたように吸入ステロイド薬の普及によって喘息で亡くなる方は減少しました。しかし、今でもマスコミの情報などの影響で「副腎皮質ステロイドは副作用が強いんでしょ?」と使用をためらう人が少なくありません。吸入薬は内服や注射による全身投与と違って局所療法なので、薬剤の血中濃度は低く、気管支粘膜の局所濃度は高くできますから小量の吸入で有効です。決められた量で使用し吸入後はよくうがいをするという使用時の注意を守れば副トピックス気管支喘息は子供や若い方だけの病気ではありません

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