newへるす No.34
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15触診があります。医療機関で行われる前述の二つの検査のほかに、自分で行う自己触診も行っていけばさらに安心です。 自己検診=乳がんは体表に出来るものであり、自分の目で見て(視診)、触って(触診)発見できる数少ないがんの一つです。乳腺疾患における自覚症状は主にしこりと痛みです。 とはいえ、一般的に乳がんは痛みを伴うものではありません。痛みだけであれば乳腺症、乳腺炎などの良性疾患である場合がほとんどですので、痛みだけの自覚であればあまり心配はいりません。しかしながら触ってみてしこり(腫れているような感じ)を伴うようであれば、乳腺専門医の受診をお勧めします。日本人の乳がんのピークは40代後半と60代にありますが、20代、30代でも乳がんの発症はありますので、20代から月1回の自己検診の習慣をつけることが大切です。検診する時期も閉経前と閉経後では違います。閉経前では月経が終わってから1週間前後の乳房の柔らかい時期に行うことをお勧めします。閉経後ではあまりホルモンの影響を受けないので誕生日などの覚えやすい日に行うとよいでしょう。 視診の方法=鏡の前に立ち乳房の形が変わってないか、左右差がないか(元々ある方もいます)を確認します。その後両手を上げ乳房および乳頭にひきつれがないか、えくぼがないかを確認します。また無理に搾り出す必要はありませんが、着替えの時に血清乳汁分泌(乳頭からの出血)がないかを確認する事も重要です。 触診の方法=調べる側の腕を上げ(片腕だけのばんざい)、反対の手の親指以外の4本の指の腹の部分で、やや強めに乳房に押しつけるようにします。そして、乳頭トピックス乳がんから身を守るために~早期に乳がんをみつけるには~

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