newへるす No.34
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16を中心に「の」の字を描くように乳房全体を、具体的に上側は鎖骨から下側は乳房下縁まで、内側は胸骨の真ん中から、外側は乳房外側縁までくまなくチェックしましょう。 マンモグラフィー検査は乳房専用のレントゲン検査です。乳房撮影台とプラスチックの圧迫板で乳房を押え、縦方向と横方向から圧迫し撮影を行います。検査時間は5~10分程度かかります。検査に多少の痛みを伴う事がありますが、触診では見つけることのできなかったしこりや石灰化を見つけることができます。特に石灰化のみでしか分からないような極早期の乳がんは、マンモグラフィーでしか分からないといっても過言ではないでしょう。もちろん全てのしこり、石灰化ががんというわけではありません。しこりであれば、形状・境界・辺縁・しこりの濃度を、また石灰化であれば形態や分布を詳細に調べ、乳がんを疑うか否かを判断します。専門性の高い検査であり、撮影する技師にも、検査画像を読影・診断する医師にも認定試験が課され、有資格者が検査を行っていることから質の高い診断が行われているメリットがあります。 乳腺超音波検査(乳腺エコー)は、乳房に高周波の超音波をあて乳房内部から返ってくる音波の変化をコンピューター処理し、乳房内部を画像化するものです。検査時間はマンモイグラフィーと同様5~10分程度かかりますが、マンモグラフィーと違って痛みはありません。超音波検査は乳房の内部を診る検査ですので、マンモグラフィーで分かりにくいしこりを見つけることが可能です。特に若い女性では乳腺が発達しているため、マンモグラフィーや触診ではトピックス乳がんから身を守るために~早期に乳がんをみつけるには~

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