newへるす No.34
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20(150g分)には、糖質にして約55gが含まれます。このことより、1日の糖質摂取を最低量に抑えるならば、毎食のご飯は1膳の半分を目安にすればよいということになります。ご自分のご飯茶わんが「どんぶり」にはなっていませんか? おいしいお米が取れる日本においては、ご飯を我慢することの難しさを訴える患者さんが多いのですが、決して食べてはいけないというわけではないので、その点は努力をしてみましょう。肥満のメカニズム 食事をする時には、もう一工夫があります。それは食べる順序です。血糖を上げるのは糖質のみです。最初からご飯を食べるのではなく、野菜、おかずをたっぷり食べ、最後に糖質を摂るようにしましょう。最初から糖質が入り、急に血糖が上昇すると、膵臓からインスリンが一気に分泌され、更に糖質の摂取量が多いとその分泌量も増し、使いきれなかったエネルギーを体脂肪として体に貯め込む結果につながります。これが内臓脂肪になり肥満へと進んでいってしまうメカニズムなのです。膵臓からのインスリン分泌は無尽蔵ではありません。負担をかけ続けることで、インスリン分泌が落ち、糖尿病を発病する結果に至ります。 糖質を減らした分は、野菜(芋など根菜類を除く)やタンパク質を摂り、満足感を得ることが大事です。タンパク質ならばお肉よりお魚が良いとされ、その調理にはオリーブオイルなどの不飽和脂肪酸を用いると、生活習慣病の発症予防に効果的です。 以前より、この誌面にて筆者が申し上げていることは、極端な方法より継続できる方法を! でした。今回のテーマである糖質制限食は、これならばやれそうだな…と思える方法の一つではないでしょうか。ただ、前述した通り、持生活習慣病今、話題の糖質制限食とは

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