newへるす No.34
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5トピックス年になり日本で急激に増加した理由として、最も有力な説だと捉えられています。 そして、高齢化社会も大きな要因の一つに挙げられるでしょう。加齢は、全てのがん発症の危険因子といえるからです。また逆に、大腸がん家系に生まれた方は元々リスクが高いのですから、若いころから大腸の検査を定期的に受けていただく必要があります。 その他、過度の飲酒、喫煙、肥満などの生活習慣に関わることや、家族性大腸腺腫症(家族性大腸ポリポーシス)といった遺伝性疾患、長期間罹患している潰かい瘍よう性大腸炎なども、大腸がん発症の危険因子として知られています。③大腸がんの症状 多くのがんに共通していることですが、大腸がんの場合も早期には症状がほとんどありません。このため、健康診断や人間ドックなどの便潜血反応検査で発見されることが多いわけです。 大腸がんは進行するにつれ、血便、下血、便通の異常(下痢と便秘を繰り返す)、残便感(排便しても便が残っている感じ)、便が細くなるといった症状や、腹痛、腹部膨満感、腹部での腫しゅ瘤りゅう触知、体重減少、貧血などが出現しますが、がんの出来る部位によってそれぞれ症状は違ってきます。特に、好発部位として知られる直腸とS状結腸のうち、より肛門に近い部位である直腸にがんが出来た場合は、比較的早くから出血が認められることも多いので、早期発見の絶好のチャンスとなります。しかし、痔じ核をお持ちの方の場合、「いつもの痔からの出血だろう」と自己判断をしてがんを見逃してしまうこともあり、くれぐれも注意が必要です。④大腸がんの検査法増加する大腸がん~今、女性のがん死亡率1位であることをご存じですか?~

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