newへるす No.40
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といえ脳幹がとても重要な存在であることがご理解いただけるでしょう。②脳血管疾患の分類脳の各部位に酸素や栄養を送り込んでいる動脈が障害されることで発症するのが脳血管疾患であり、これを大きく分類すると、「脳梗塞」、「脳出血」、そしてその他の疾患に分けられます。このうち、脳梗塞と脳出血を合わせたものが有名な「脳卒中」で、この呼び方は主として急激な症状が出る疾患に対し使われています。従って脳卒中には、後述する「くも膜下出血」や、一時的に脳卒中の症状が出現する「一過性脳虚血発作」といった疾患も含まれることになり、これらのほとんどが速やかな治療の対象となるため、現在きわめて重要視されているのです。また、のちほど詳述いたしますが、症状が比較的緩やかに進行していく「脳血管性認知症」なども、脳血管疾患のひとつとして分類されています。③脳梗塞脳の動脈が突然詰まり、そこから先に血流が行かなくなって脳の細胞が死んでしまうために起こる病気が脳梗塞です。にみられる麻痺(片麻痺)、言葉がしゃべりにくい(呂律障害)、めまい、片方の目が見えなくなったり二重に見えたりすることなどが挙げられ、急にこれらの症状が出現した時は、躊躇せずに救急車を要請して必ず医療機関を受診しなければいけません。り、最も多い原因である「アテローム血栓性脳梗塞」は、脳に存在する太い血管の壁の内側に先述したアテロームが沈着することで動脈硬化を起こし、そのため血管の内径が徐々に細くなって脳梗塞を発代表的な症状として、体の片側脳梗塞には3つのタイプがあ 5     

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