newへるす No.40
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ス感染によるものと確認された」との報告があった。厚生労働省は水際対策として、横浜沖にクルーズ船を停泊させ、接岸を避け、2週間の隔離と船内での検疫を開始した。その後のアウトブレークについては、読者の皆様、御存知の通りである。今ふり返って考えると「たら」「れば」ばかりなのだろうが……。◎街は一夜でゴーストタウンに2020年4月、東京都はじめ     7都道府県に緊急事態宣言が出され、その後、全国へ拡大された。ちょっと前までは東京オリンピック2020を間近に控え、外国人観光客が溢れかえっていた繁華街・観光地は瞬く間に閑散とした状態となり、ゴーストタウンと化した。自粛を強く求められる風潮の中、飲食業界・ホテル業界・観光業界には線状降水帯の如き大打撃であった。日本がん知識普及協会がある有楽町・丸の内・銀座界隈も、人や車が見当たらず、静寂に包まれ、吹く風による木々・小枝のざわめきなど、夜明け前でも、かような情景は経験したことのないような景色へと変貌していった。パニック映画に造詣の深い方なら、2011年にマット・デイモンらが出演した「コンテイジョン」を思い出したかも…。筆者も友人に勧められ、レンタルビデオ店へ足を向けた。公開当時はそれほどの注目作とはなっていなかったようだが、現実に我が身に未知のウイルスが忍び寄って来ていると思うと、10年ほど前の映画が見事に予言者となっていたことに溜息が出てしまった。この映画のスティーブン・ソダーバーグ監督そして脚本家であるスコット・Z・バーンズは、「現実となったコロナ禍では、ウイルスなど実在しないとの噂が広がり、マスク着用は拒絶、さらに、アメリカ国民が大きく分断されてしまったことは大きな驚きで、映画製作の際、そのような想像力に欠けていたことを認めざるを得ない」と嘆いているトピックスコロナ禍での健康維持17

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