私たちの日常が新型コロナウイルス感染症に蹂躙され始めてから、はや３年目。まさしく、寄せては返す波のような状況が続き、ウイルスという侵入者と全人類が必死で戦っているそのさなかの今年２月、さらに驚くべき戦いが突如始まりました。それはもちろん、ロシアとウクライナの軍事衝突です。古往今来、様々な理由で戦いが起こるとはいえ、自分の生まれ育った街が戦場になり、軍靴に踏みにじられる悲惨さは想像するだけで筆舌に尽くしがたく、一日も早い解決を願わずにはいられません。その一方で、今号の小誌では大変嬉しいことも実現いたしました。それは、「健康ばんざい」のインタビューに、日本を代表する女優の田中美佐子さんをお迎えできたことです。高校生の頃から憧れ続けてきた方が、ご自身の健康にまつわるお話を小誌のために聞かせてくださるなど、当時16歳の自分には想像もつきませんでした。人生において、災いがいつまでも続くことはなく、必ず好転する日が到来するのは世の常でありましょう。禍福はあざなえる縄の如しと申します。そんな言葉を胸に、皆様が常に前を向いて生きていただけるよう、今年の本誌が少しでもお力になれればこんな幸せなことはございません。今号もバラエティに富んだ話題を取り揃えておりますので、何卒ごゆるりとしたお心でご高覧ください。一般財団法人 日本がん知識普及協会代表理事・会長 小澁 陽司禍福はあざなえる縄の如しご あ い さ つ
元のページ ../index.html#2