newへるす No.40
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ません。なぜなら、その人は“抱えるタイプ”の人であり、それはなかなか治せるものではないと思うから。色々なことを抱えながら生きていくのであれば、自分はそういう人間なんだと自分自身を受け入れてあげることと、なにか楽しいことを見つけて生きていければいいのかなと思うんです」人付き合いに関して、あまり器用ではないという。他人に言われたことを何日も引きずってしまうことも。 「私は気になったら飲み込んでかみ砕いて前向きになれるまでに時間がかかるって自分で分か   っている。ちょっと難しい付き合い方かもしれませんが、そうやって自分と向き合っています」自分の周囲からもいろいろ病気の話が耳に入ってくるという。なので体に異変を感じたら早く受診を、定期的な人間ドックを、というスタンス。一方で、食事に気を付けたり日常的に運動をしている人でも、突然の病を宣告されることが少なくない現実も感じてきた。 「60歳になってから、自分の好きなことをもっと仕事の融通を利かせながらやってもいいかなと思いました」持ちが一番で取り組んでいるスポーツだが、自分の状態も冷静に考えている。 「父や母を見ていたら、70代は大体病院との付き合いでした。カレンダーには“病院”の予定が多く、田舎に帰った時はその付き添いもしていました。骨粗しょう症や骨折も身近なことになってきます。この年でスポーツに打ち込めることがありがたい。その中で、体を傷めると、リハビリを経て復活するまで数カ月かかってしまいます。テニ好きで上達したい、という気▼自分がやりたいことを大切に31

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