newへるす No.41
13/40

効果を上げています。さらに、症例に応じて放射線療法を行うこともあり、今や肝臓がんの治療はこれほどまで多岐にわたっていることがお分かりいただけるでしょう。今後、肝臓がんを予防するためには、肝炎ウイルスへの感染やアルコール多飲に注意するだけではなく、私たちのすぐ身近にある生活習慣病に注意して、NAFLDやNASHといった疾患の発症を防止しなければならない時代へと変わりつつあります。健康診断および人間ドックの結果で肝機能障害や脂肪肝を指摘された方のみならず、生活習慣病への対策が必要とされた方は、いつしか忍び寄っている新たな肝臓がんの原因を払拭しなければなりません。日常の惰性に流されず、健康的で規則正しい生活を送るよう努力していただくことを、私ども医療従事者は切に願っております。11

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る