なる病気」で、原因は様々です。肺胞壁や肺胞と肺胞の間の組織が肥厚して、いわゆる「肺の繊維化」をきたします。わが国では1950年代に肺結核の後遺症としての肺線維症が論じられ、その後、放射性肺臓炎、ハーマン・リッチ症候群、サルコイドーシス、強皮症などの膠原病など肺の繊維化をもたらす様々な疾患が「肺線維症」という概念で論じられてきました。現在では、何らかの原因による炎症によって繊維化を来した状態として「間質性肺炎」と言われるようになりました。アレルギーでおこる場合もあります。また、ウイルスやマイコプラズマ、クラミジアなど病原体に感染しての肺炎や、原因不明の肉芽腫性疾患のサルコイドーシスも肺の線維化を来す場合があります。は、それぞれ、膠原病肺、薬剤性肺障害、放射性肺炎(放射性肺臓炎)、珪肺、石綿肺、ベリリウム肺、アルミニウム肺、過敏性肺臓炎といった個別の疾患名がつけられますので、通常、間質性肺炎というと、原因不明の特発性間質性肺炎のことを言います。これら原因が特定されるもの原因は何か最も多いのは原因不明の特発性 間質性肺炎で1万人に1人くらいの方が罹患します。原因が特定されるものとしては、全身性強皮症、関節リウマチ、皮膚筋炎などの膠原病にかかっている方に肺の線維化が合併していることが多いといわれます。他には、抗がん剤や漢方薬、風邪薬などの薬剤の副作用とか、肺がんや乳がん、悪性リンパ腫などで胸部への放射線照射治療を受けた人とか、職業で珪石、石綿、ベリリウム、アルミニウムなどの微細粉塵を長期間吸引した人とか、カビ・羽毛の吸入による13
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