newへるす No.41
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vaccinationEffects of the 「The CowPock-or-the-Wonderful vaccaNew Inoculation!には隔離をすることで疫病の大流行を防ぐことができたということです。この頃、関西では緒方洪庵による「適塾」なる医学所が設立されていましたが、そこには先述の「火の鳥」の著者である手塚治虫の曾祖父にあたる手塚良仙や福沢諭吉などの名前も垣間見られます。*   人類が感染症の危機的大流行に対抗して、なんとか生き延びる方策を会得しつつあったことが伺えますが、この頃までは食べるものとか触るものなど、身体の中に如何にして悪しきものを紛れ込ませないかがメインでした。*   反応が天然痘に対して免疫効果があるのではないかという仮説をたてました。彼は熟考の末、現代なら人体実験と批難されるであろう行為を通じて、彼の仮説の正しさを証明し、この手法をラテン語の牛(医学界へ発表をしました。この種痘ワクチンの発見は医学史に燦然と輝く大成功だったのですが、当時の医学界からは当然のごとく劇的なバッシング。「ワクチン接種で牛になる」…とか。イギリスの風刺画家ジェイムス・ギルレイ作(種痘)という名称で◎医学史に燦然と輝く種痘ワクチンの発見この時代、遙か異国の地で、なぜか感染症のごく近隣に居るのに感染症状を起こしてこない特殊な状況があることに気づいた輩がいました。英国西部バークリーの無名の町医者エドワード・ジェンナーです。牛痘という天然痘に似てはいるが天然痘よりも弱毒性であるウシのウィルス性伝染性疾患があるのですが、牛舎などで乳搾りをする搾乳婦の間では「牛痘にかかると天然痘にかからない」という言い伝えがありました。ジェンナーは、牛痘感染により得られる何らかの    * 」 )をもじった20

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