newへるす No.41
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え、メラトニンの分泌抑制を引き起こすのである。これに対し、強度のブルーライトカット眼鏡をスマートフォン使用時に掛けることにより、メラトニンの分泌量が正常値に近づくことがわかっている。3.メラトニンのアンチエイジング効果メラトニンは睡眠ホルモンの役割にとどまらず多岐にわたる作用を持つ。中でもアンチエイジングには欠かせない抗酸化作用を持ち合わせることが明らかになってきた。身体の中で起こる酸化はいわゆるサビのようなもので、肌のしみやしわ、がんや生活習慣病をも引き起こす原因となる。その原因の主役は活性酸素で、メラトニンはその活性酸素を直接消去するほどの力を持っている。メラトニンの抗酸化作用はビタミンCやビタミンEの数千倍ともいわれている。メラトニンを長期投与したマウスの寿命に関する実験でも、メラトニン投与をしていないマウス群と比べ、明らかに毛並みが良くなり、寿命の延長が認められてい     る。それだけにとどまらず、閉経後骨粗しょう症やアルツハイマー病の進行抑制効果、さらに学習・記憶増強作用まで報告されており、今後さらなるアンチエイジング効果に期待が高まっている。4.メラトニンを増やすにはではどうやったらメラトニンの分泌を増やすことができるのか。午前中の日光、特に朝日を浴び寝る前2時間は部屋の照度を落メラトニンを多く含む食品はバ①午前中の日光を浴びるることで約15時間後にメラトニン分泌が誘導される。②夜間に強い光を避けるとし、スマートフォンなどを見ないことで、ブルーライトの網膜への刺激をなくす。どうしても見る場合はブルーライトカットの眼鏡を使用する。③食事で摂取するナナ、ケール、キャベツ、オートミール、しらすが代表的である。またメラトニンの原料となるのは必須アミノ酸の一種であるトリプトファンで、トリプトファンを多睡眠とアンチエイジング26

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