newへるす No.41
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担っているビタミンACEですが、免疫力に影響を及ぼすだけにとどまらず、十分に摂取することで、身体にとってより重要な力となることが知られています。たとえば、人間が呼吸をして体内に取り入れた酸素の一部は、活性酸素という悪い物質に変化します。年齢とともにこの活性酸素は増え、人体のさまざまな部位の細胞を傷つける可能性が高くなってしまいます。その結果、傷ついた細胞が増えることで身体が老化し、生活習慣病の悪化を招きます。つまり、活性酸素は諸悪の根源なのです。活性酸素にはさまざまな種類がありますが、ビタミンACEは、その全ての働きを抑制して悪事を防いでくれるため、死亡率の高い病気、がん・心疾患(心筋梗塞など)・脳血管疾患(脳卒中など)の予防や治療に有効と言われています。ビタミンといえば、ビタミン剤が手っ取り早いと思われるかもしれませんが、日常生活ではできるだけ食事、特に野菜で摂取するようにしましょう。野菜に含まれるファイトケミカル(ポリフェノール、カロテノイドほか)には、ビタミンACEと同様に抗酸化作用があり、免疫増強作用もあります。片寄らないようにしてください。これらの免疫力強化効果、抗酸化作用は、タンパク質、炭水化物などの過不足がない、バランスの良い食事があってこそ効力を発揮するからです。ただし、食事内容は野菜だけに■食事から取りましょう       35※ビタミンACEになるよう、それぞれの食材を食卓にのせましょう。●VA: ニンジン、小松菜、ブロッコリー・春菊など緑黄色野菜。 肉類、鶏レバー、ウナギ、卵黄、バター、牛乳、チーズ●VC: ピーマン(赤・緑・黄)、芽キャベツ、ブロッコリー、ゴーヤ、柿、イチゴ、かんきつ類、ジャガイモ●VE: アーモンド、落花生、オリーブ油、コーン油、サフラワー油、カボチャ、サツマイモ、たらこ、ウナギ、バター、サンマ、クロマグロ、鶏卵

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