+10(プラス・テン)

 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。年末の大掃除で張り切って家中をきれいにして気持ちよく新年を迎えられた方も多いのではないでしょうか。
 今回とりあげたテーマ「+10(プラス・テン)」は、厚生労働省が今より10分多く体を動かすことで健康寿命を延ばしましょうと「健康づくりのための身体活動指針」の中で提唱しているものです。

身体活動による健康効果

 日常の身体活動量を増やすことで、循環器疾患・糖尿病・がん等の生活習慣病の発症やこれらを原因として死に至るリスク、加齢に伴う生活機能低下を来たすリスクを下げることができ、加えて運動習慣を持つことで、これらの疾病等に対する予防効果を高めることが期待できます。特に高齢者においては、積極的に体を動かすことで生活機能低下のリスクを低減させ、自立した生活をより長く送ることができます。また、気分転換やストレス解消につながることで、メンタルヘルスの不調予防としても有効で、生活の質を高めることができると考えられています。

・循環器疾患、高血圧などの予防
・糖尿病、肥満などの予防
・骨粗鬆症の予防
・ストレス、うつ病などの予防
・ロコモティブシンドロームの予防
(ロコモとは、骨や関節の病気、筋力の低下により、転倒や骨折をして介護が必要となる危険性が高い状態)

あなたは大丈夫?身体活動量は足りていますか?

下記の図であなたの身体活動量を確認してみましょう

【1】体を動かす機会や環境は、身の回りにたくさんあります。それが「いつ?どこ?」ご自身の生活や環境を振り返ってみましょう。
【2】今より少しでも長く、元気に体を動かすことが健康への第一歩です。
【3】目標は1日合計60分、高齢の方は1日40分、元気に体を動かすことです。これらを通じて体力アップを目指しましょう。
【4】一人でも多くの家族や仲間と+10を共有しましょう。一緒に行うと楽しさや喜びが増します。


1日10分多く、体を動かそう

 散歩・ウォーキング・ジョギング・ラジオ体操・庭の手入れ・犬の散歩・階段を使う・自転車通勤・早歩き・遠くのトイレを使う・椅子でストレッチ・こまめに動く・軽い体操・きびきびと掃除や洗濯・テレビを見ながらストレッチや筋トレ・ヨガ・子どもや孫と遊ぶ・歩いて買い物・歩幅を広くする・運動・スポーツクラブなど、健康づくりのために、特別に運動をしなくても、仕事や家事などの日常生活で体を動かす機会を増やしてみましょう。


安全のために

 誤ったやり方で体を動かすと、思わぬ事故や怪我につながるので、注意が必要です。
・体を動かす時間は少しずつ増やしていく。
・体調が悪い時は無理をしない。
・病気や痛みがある場合は、医師や健康運動指導士などの専門科に相談を。

毎日をアクティブに暮らすために、いつでも、どこでも+10を意識してみましょう。

参考:厚生労働省「アクティブガイドー健康づくりのための身体活動指針ー」


過去の健康かわら版はこちら

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