健康かわら版 10月号 「大腸がん」について

 日増しに秋の深まりを感じる季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。10月はがん検診受診率50%に向けた集中キャンペーン月間です。今回はがんによる死亡率上位にある「大腸がん」について詳しくお伝えします。

大腸がんは「がんによる死亡数」の上位に

がんの死亡数(厚生労働省、2011年)の男性の第3位、女性の第1位が大腸がんです。がんの中でも死亡数が多い病気です。かつては日本では少ないがんとされていましたが戦後から1990年代までに急速に増えてきて、現在は漸減傾向です。

がん年齢

大腸がんの原因

大腸がんの原因としては、脂肪のとり過ぎにより発がん性物質が生まれやすくなること、便秘により発がん性物質が排出されにくくなることなどが考えられています。食生活の欧米化で、肉類や脂肪を多く摂るようになり、食物繊維を多く含む野菜や海藻、きのこなどを摂らなくなったことは、大腸がんの急増に大きく影響しています。

大腸がんの自覚症状

排便時の出血
 便に血がついている。
排便異常がある
 下痢と便秘を繰り返す、便が細くなる、便が残る感じがする。
腹痛や吐き気を感じる
 腹痛や貧血、お腹が張る、吐き気を感じる。
 ※出血がある、又はその他の異常が続く場合は速やかに消化器内科を受診しましょう。

こんな方は要注意

大腸がん注意


40歳以上の方と「こんな方は要注意」または「大腸がんの自覚症状」に該当のある方は大腸がん検診を受けましょう

大腸がんは、初期には自覚症状が少なく、なかなか見つけにくい病気です。また、40歳以上になると大腸がんの罹患率が上がります。そこで、40歳以上の方と大腸がんになりやすい方や大腸がんの自覚症状と似たような症状がある場合は、積極的に定期検診を受けて、早期発見に努めましょう。


大腸がん検診の検査

大腸がんの検査

大腸がん予防のためにできること

動物性脂肪の多い欧米型の食事を控えましょう
動物性脂肪の多い食品・・・油脂類、肉の脂身や霜降り肉、チーズ、生クリーム、アイスクリーム、チョコレートなど

食物繊維の多い和食中心の食事を心がけましょう
食物繊維は水を含んでふくらみ、便を増やしたり、腸壁を刺激して排便を促す働きをします。その結果、発がん性物質を排泄し、がんになるリスクを減らすことができます。
食物繊維を多く含む食品・・・玄米、大豆、ブロッコリー、サツマイモ、ごぼう、切干大根、きのこ、海藻など

便秘にならないようにしましょう
・食物繊維を多く摂る ・便意を感じたらすぐトイレへ行くようにする ・毎朝、トイレへ行く習慣をつける ・適度な運動をする

お酒は適量を守りましょう
休肝日を1週間に1日は作り、1日飲むお酒の量は日本酒なら1合未満に控えましょう。

肥満の方は適正体重(BMI25以下)を目指しましょう
急なダイエットは体調を崩しかねません。半年で現体重の5%程度を減らす目標を立てましょう。

自分に合ったストレス解消法を見つけましょう


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